はっきり言って確定申告は面倒です。

一人親方ともなると、仕事が終わってしまえば、昔の職人さん同様に飲んで楽しみ、明日は明日の風が吹くといった感じでしょうし、そのようであって欲しいものだとも思います。

親方自らあくせくと領収書をもらい、資材を買いに行ってはレシートを丹念に集め、酒もそこそこに自宅に戻って帳簿に収支報告をまとめて、レシートを糊付けしているような姿は見たいものではありません。もっと豪快に振舞って欲しいものです。

けれども税金の関係上、事業者は確定申告をきちんとしていないと、余分なものまで徴収されてしまうシステム。会計に明るい事務員を雇うほど、余裕のない一人親方はどうしても自分でやらなければなりません。

最近でこそ、パソコンを使って事務処理がスムーズに行えるようになり、確定申告のソフトを使って申請もだいぶ楽にできる時代となりましたが、誰もがそう簡単にパソコンを扱えるわけではありません。

肉体労働で疲れ切って家路につく親方が、さらに今度はパソコンで頭を悩ませて苦労している、昔のような豪快な親方は現れず、頭でっかちな人々が建築現場にみられるようにもなりました。経済優先といってもどこか人としての余裕が欲しいものです。